Jinmu
神武天皇は実在の人物ではない、とする見解が今日の学会の主流である。
又、東征も単なる神話であって史実に基づいた ものではない、
とする考えも昔からある。
従来から、「記紀」を研究対象とする場合、
神武天皇や東征物語の解釈をめぐ っての立場は
おおむね以下のようなものであろう。
1.神武天皇自体は Virtual(虚構、仮想)であっても、物語となった核の人物・史実は存在したとして、その史実を探 ろうとするもの
2.全く机上の空論であるとして、その空論の成立についての過程や方法をさぐろうとするもの。
3.事跡は後世の史実が反映しており、「記紀」成立の中で、神武天皇も後世の天皇の史実が投影されているとするもの。 モデル論とも言う。
http://inoues.net/tenno/kashijinguu.html
名草戸畔という女賊を誅して、
熊野に経て、再び船を出すが暴風雨に遭った。
陸でも海でも進軍が阻まれることを憤慨した兄の稲飯命と三毛入野命が入水した。
磐余彦は息子の手研耳命とともに熊野の荒坂津に進み
丹敷戸畔女賊を誅したが、
土地の神の毒気を受け軍衆は倒れた。